日本医学物理士会会長に就任して
日本医学物理士会長 福士 政広 平成23年10月
日本医学物理士会は、1989年に設立され22年を経過しております。現在、会員数は287名で、医学物理士562名(2011.10)の半数の方が参加する医学物理士のみで構成された唯一の職能団体であります。当初は、親睦団体として設立されましたが2007年秋に新しい定款を制定して、従来の親睦団体から職能団体への転換を図りました。今までの方針を踏襲しつつ新たな活動を加えて充実して行きます。
新しい日本医学物理士会の設立目的は「医学物理士の能力向上とその職域の確立」であり、その目的を実現するためにさまざまな活動を実施しております。その一つに医療の場で働く医学物理士相互が研修し能力向上を図ることを目的として年2回の実務講習会を開催しております。また、医学物理士を目指す方々のためのミニマム講習会の開催を実施しております。従来は医学物理士認定試験対策に重きをおいておりましたが、今後は医学物理士の再教育の場となるようなプログラムの充実を図って行きます。さらに、医学物理関連の社会的な問題に対して関連学術団体や職能団体と協力し、かつ積極的に行動し医学物理士の存在と役割を示し、多くの国民にその存在度をアピールして参ります。
その他、医学物理士研究活動助成を通じての学術活動支援や会報・ホームページを利用した会員各位への情報提供と社会へ向けた医学物理士の広報活動の充実などさまざまな活動を実施して日本医学物理士会の活性化に努めて行きます。
最後に日本医学物理士会は、我が国の放射線診療の向上を図るため、関係団体と協力して医療の場に医学物理士が定着して活動できるよう働きかけて行きます。皆様のご協力とご理解をお願い申し上げます。